還暦ロッド感激 初グラミー賞

 これまで、ことごとく見放されてきた最も権威ある賞を英ロック界のスーパースターが、ようやく手に入れた。

 グラミー賞の「トラディショナル・ポップ・ボーカル・アルバム部門」での受賞となったのは、最新アルバム「ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック・Vol.3」。

 ソングブックシリーズは02年発売の「Vol.1」、03発売の「Vol.2」ともに、同賞にノミネートされたものの、結局、受賞には至らなかった。

 このため、ロッドは関係者に「オレはグラミー賞に嫌われているんだよ」と漏らすなど、すっかりあきらめていたという。

ロッド・スチュアートのお話。無冠の帝王、といえば最優秀ロック・インストゥルメンタル部門で受賞したブライアン・ウィルソンもそう言えるのかもしれない。ブライアン・ウィルソンはかつてビーチボーイズの中心メンバーで、このバンドは活躍のわりにグラミー賞とは縁がなかった。かつてメンバーの故カール・ウィルソンがソロアルバムでグラミー賞を痛烈に批判する曲を作っていたものだけど。

ブライアン・ウィルソンは他にも最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム部門などにもノミネートされていたのだけど、そちらの部門はレイ・チャールズの作品が受賞していた。妥当だと思うのだけど、ブライアンへの思い入れと客観的評価のギャップに悩む人もいるだろうな。

ちなみにid:antsuru:20050214さんのところにすべての受賞者・作品が列挙されていた。107部門か。主要な部門ではないので騒がれていないけれど、ウィルコとかJay-Zとかニッティ・グリッティ・ダート・バンドとかも受賞していて驚く。あまりメディアに取り上げられるような部門ではないけれど、ワールド・ミュージックのユッス・ンドゥールはおすすめ。セネガルの歌手だけど、今や世界規模で活躍するポップ歌手で、良い曲歌ってると思う。