三国駅 / aiko

三国駅

三国駅

あくまでも個人的な思いだけど、aikoは「ボーイフレンド」があまりにも素晴らしすぎた。夏の夜、Mステであの曲を聴いた時のことを今も何となく覚えているけれど、とにかく詞の世界が目の前に鮮やかに広がって、しばらくはあの曲の虜となった。

そういう思いがあるせいか、aikoの新曲への思いは結構複雑だったりする。つまり、いくら新作を出してもあの時受けたほどの衝撃はよみがえらないだろうという否定的感情と、aikoの新作ならまず間違いがないだろうという肯定的感情との相克、というか。そうして僕はaikoを聴き続けているのだけど。

富豪刑事がはじまったのでさっさと書き終える。ニューシングル「三国駅」。これって大阪の駅なのね。てっきり福井県の方かと思ってしまった。歌もメロディもかなり抑えた感じなので、元気のある曲を期待すると肩すかしをくらうかもしれない。ただ、かなり抑制がきき切ない曲なので、繰り返し聴いてもなかなか飽きが来ないのは良いなと思う。「ボーイフレンド」の呪縛を解き放ってくれるほどのものはないけれど、やはりaikoは間違いがない。