異端の数ゼロ―数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念

異端の数ゼロ―数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念

異端の数ゼロ―数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念

文系にもわかる量子論 (講談社現代新書)』とあわせて読みました。それにしても世界の終わりはなんとか(間違っているにしても)想像がつくのですが、世界の始まりって想像がつきませんね。内容はゼロの概念を巡る思想史といった趣で、文系のぼくでもそんなに読みづらくは感じませんでした。哲学から数学、宇宙論まで幅広く扱っています。

ところで、法科大学院がどうこうとかで最近うちの大学にも新しい校舎が出来(狭いキャンパスなのによく場所があったものだと…)、購買もそこに移転したのですが、個人的に好きで少しずつ買い集めている平凡社ライブラリーの書籍数が減らされていました…。確かに他の書籍に比べて割高なのであまり売れないのでしょうが、ちょっと不便になります。

ということで、購買は諦めて新宿へ。ジュンク堂って淳久堂って表記なんですね。以前いとこが大阪のジュンク堂でバイトしていたのですが、話しに聞くとおり腰掛けるスペースがあったりしていい感じですね。しかし探し物が見つからず近くの紀伊国屋へ。エドワード・サイードの『オリエンタリズム』上下巻、3000円オーバー。高い。しかも図書館で借りて一度読んだ本なのでなおのこと高く感じます。でも中東を見る上では重要な本なので手元に置いておきたい…。オリエンタリズムについては日本の栗田禎子さん*1の研究姿勢が好きなのですが、こちらも研究書は高いので図書館で精一杯。新書で何か書いてくれないかな。あと、今さらながら福田和也の『作家の値うち』を買おうかと思ったのですが、何か浪費してる自分への嫌悪感が高まってきたのでやめました。地道にブックオフまわります。

*1:専門はスーダンの方なので、最近はダルフール問題に関連してよく名前を目にします。