はつ恋の 〜What’s Going On〜 feat.トータス松本 / LITTLE

はつ恋の~What’s Going On~feat.トータス松本

はつ恋の~What’s Going On~feat.トータス松本

KICK THE CAN CREWのLITTLEがウルフルズトータス松本を迎えて制作したシングル。ぼくは基本的にかっこいいヒップホップよりも面白くてクールなヒップホップの方が好きなので、LITTLEのラップは守備範囲内です。

トータス松本は昔から語呂合わせが得意な人で、ブレイクのきっかけとなった「ガッツだぜ」(「That's The Way(I Like It)」)の他にも「ワンダフル・ワールド」では「Don't know much 'bout」と「どの街まで」とを掛けてみたりと、にやりとさせられるような詞を書いています。この「はつ恋の」はサブタイトルにもあるとおり、マーヴィン・ゲイの名曲「What's Goin' On」のフレーズを引用したヒップホップ・ナンバーなのですが、「What's Goin' On」という詞の部分に「初恋の」という日本語詞をぶつけてくる辺り、いかにもトータス松本っぽいなあとにやりとしてしまいます。

ちょっとくどい書き出しになりましたが、「はつ恋の 〜What’s Going On〜」は先にも触れたように、マーヴィン・ゲイの大ネタを使ったヒップホップ・ナンバーです。フックのメロディーは「What's Goin' On」なので悪かろうはずはなく、当然ながらトータス松本の熱くソウルフルなヴォーカルを受け止めるだけの力を持ち合わせたメロディーなので、その相乗効果により血がたぎるような興奮を覚えます。LITTLEのクールなラップもノリが良く、トータスのヴォーカルをうまく導いていて、相性は抜群と言っても良いでしょう。こんな曲を待っていたんだよと、思わず手を叩きそうになりました。