キャロル・キング

先週の金曜にキャロル・キングのライブを観にいってきました。彼女の「The Living Room Tour」の模様は以前からCDにて聴くことができますし、DVDにもなっていて(DVDはさすがに持っていません)、その内容が素晴らしかったので金曜は朝から仕事が手に付かないぐらい楽しみにしていました。

ライブの幕開けは、記憶が確かなら「Beautiful」でした。その後がこのコンサートツアーのために作られた「Welcome To My Living Room」。この曲では

歌いたい曲はたくさんあるけれど
全部歌えなくても許してね
だって私ももう62歳だから 昔の曲も最近の曲も 歌いたい曲がたくさんあるの
(There are so many I'd like to do
If I don't get to them all, I hope you'll forgive me
'Cause I'm 62, and there's so many I'd like to do, old and new)

と歌われるパートがあって、CDでは「'Cause I'm 62」と歌われる部分を当然のことながら今回は「'Cause I'm 66」と歌われていて、なんだかはっとさせられました。

66歳になったキャロル・キングの歌声は、中学生の時に初めて聴いた『Tapestry』のレコードから流れてくる歌声のままで、「I Feel The Earth Move」で空が落ちてくるような激しいピアノの連弾をみせたり、ツアーメンバーの紹介で陽気にはねる彼女はむしろ昔よりも若返っているのではないかと思うほどです。

「(You Make Me Feel Like A) Natural Woman」の合唱も感動的でした。「モンキーズを覚えてる?」というMCから始まった「Pleasant Valley Sunday」ではもちろんひときわ大きな拍手を。彼女はモンキーズに素晴らしい楽曲を多く提供していますが、この曲と「Star Collector」(いずれも『Pisces, Aquarius, Capricorn & Jones Ltd.』)が双璧をなしますね。『Head』の2曲も良いですが。

アンコール最後の「Locomotion」は観客総立ち。後ろの方はみんななかなか立ち上がらないのでぼくだけ立ち上がると邪魔かなあと気を遣ってしまいましたがぱらぱらと立ち上がって結局総立ち。「Locomotion」は座って聴く曲じゃないですよね。時間の関係か(あるいは中間部分をのばしたからか)掛け合いコーラスの部分が1回しかなくてちょっとばかり消化不良気味でしたが、しかし本当に素晴らしいライブでした。