今年購入したアルバムベスト

今年購入したと思われるアルバムの中から、特に良かったものを選んでみました。思いつくままに並べてみたので順不同、漏れているものやずっと前のアルバムも含まれているかもしれませんが。今年はフォーク、SSWを中心に再発が充実していましたね。(追記:なんだか久保田麻琴とかPropinquityは去年のアルバムだったみたいですね。もう1年経ったとはちょっと信じがたいですが…)

パシフィック・オーシャン・ブルー(レガシー・エディション)

パシフィック・オーシャン・ブルー(レガシー・エディション)

ここで挙げるアルバムに順位はつけませんが、このアルバムは別。文句なしに今年発売された最高の(再発)アルバムでした。『Pacific Ocean Blue』の再発だけでも信じられないぐらいなのに、『Bamboo(Bambu)』までとは。

スキニーディッピング・イン・ザ・フラワーズ

スキニーディッピング・イン・ザ・フラワーズ

前評判通りというかそれ以上に素晴らしいアルバムでしたが、それにしても何という初々しさ。「Dealy Beloved」とか「Carry Me Home」とか、ジュディ・シルを初めて聴いたときと同じような気分になります。

Propinquity

Propinquity

美しいハーモニーを聴かせるフォークグループのアルバム。神秘的な女性ヴォーカルが映える「And I A Fairy Tale Lady」や「Miles Before Sleeping」が素晴らしいですが、「People Come」や「Tappan Square」や「I'll Be Here In The Morning」のような素朴なフォークタッチの曲です。前年のThe RFDに続き、本当にアルバムを通してよく聴きました。

I FEEL A STRANGE EXCITEMENT IN THE AIR

I FEEL A STRANGE EXCITEMENT IN THE AIR

CD化されなかったら絶対に聴くことのできなかったアルバムです。カントリーをベースとしたCCMというのか、それにしても「Road Of The Sacrifice」のどこまでも広がっていく開放感は、「Jesus Take It All」の寂とした美しさは、「In The Air」の息吹くような浮き浮きした気分は。

まちぼうけ(紙ジャケット仕様)

まちぼうけ(紙ジャケット仕様)

消え入りそうな美しさのある「朝の光」は裸のラリーズでも歌われた曲。駒沢裕城のスティールギターが心に染みる「まちぼうけ」の、初期の細野晴臣なんかに通ずるジェイムス・テイラー的世界も魅力的です。兄弟盤とも言える音羽信の『わすれがたみ』も良いアルバムでしたが。

7-seven-(DVD付)

7-seven-(DVD付)

そういえばキリンジのアルバムが出たのも今年でした。キリンジのアルバムなので悪いはずがありません。

あこがれ

あこがれ

10年以上前の「すきまから」から、フリーボは何も失っていないのだ、と思わせる最新作。アコースティックな音楽を演奏する日本の中堅〜若手バンドの中で、フリーボは頭一つ抜けている気がします。足りないものは何一つなく、余分なものも何一つない。歌も演奏もメロディもパーフェクトなのです。特に「シグナル」。寡作でも、こんな音楽が聴けるのならいつまでも待っているのです。

カンテ・ディアスポラ

カンテ・ディアスポラ

すっかり確立されたソウル・フラワー節ですが、それでもいつも新鮮です。

俺らいちぬけた (紙ジャケット仕様)

俺らいちぬけた (紙ジャケット仕様)

今年は怒濤の再発成った年でした。『見るまえに跳べ』や(今回の再発シリーズからは外れますが)『金色のライオン』の方がアルバムとしての完成度は高いのですが、個人的には「俺らいちぬけた」という短いフレーズが大好きで、こっちのアルバムをひいきしてしまいます。素朴なカントリータッチのタイトル曲他、「申し訳ないが気分がいい」のような肩肘張らない曲が心地よいです。