ブライアン・ウィルソン来日公演
中野サンプラザホールにて。初めて彼のライブを見たのは1999年頃だったと思う。あの当時のライブの客層は若者中心だった気がしたが、今回はどうも年齢層は高めな気がした。気のせいだろうか。ま、みんな年を取るってことか。
以下セットリストなどもあるので見たくない人はご注意を。
セットリスト("A Friend Like You"抜けてる?)
<前半>
- Surfer Girl
- Wendy
- Add Some Music To Your Day
- Good To My Baby
- Please Let Me Wonder
- Drive In
- And Your Dreams Come True
- You're Welcome
- Sloop John B
- Desert Drive
- Dance Dance Dance
- You're So Good To Me
- California Girls
- God Only Knows
- Forever
- Soul Searchin'
- I Get Around
- Sail On Sailor
- Marcella
<後半>
- Our Prayer/Gee
- Heroes and Villains
- Roll Plymouth Rock
- Barnyard
- Old Master Painter/You Are My Sunshine
- Cabin Essence
- Wonderful
- Song for Children
- Child Is Father of the Man
- Surf's Up
- I'm In Great Shape/I Wanna Be Around/Workshop
- Vega-Tables
- On a Holiday
- Wind Chimes
- Mrs. O'Leary's Cow
- In Blue Hawaii
- Good Vibrations
<アンコール>
- Do It Again
- Help Me Rhonda
- Barbara Ann
- Surfin USA
- Fun Fun Fun
- Love & Mercy
照明が照らされるとステージの一箇所にバンドのメンバーが集まっていて、"Surfer Girl"を歌い始める。こういう雰囲気で歌うブライアンやマイク・ラブの映像を見たことがあるので、ここにマイクやブルースもいればいいのに、と考えてしまう。ま、別個で来日の噂もあり期待してるんだけど、やはりみんな仲良くやって欲しいのがファン心理ということで。
次。あのね、"Wendy"は私の大好きな曲でね...というのは置いておいて、いきなりこの曲なのでびっくりした。ツアーでは普通にやってる曲なのかもしれないが、その手の情報は一切仕入れていなかったので普通に嬉しい。アレンジも完璧。
おなじみ"Add Some Music To Your Day"に続いて"Good To My Baby"。マジですか。かっこよすぎなんですけど、ブライアン。微妙なジェスチャーもすべてかっこよく見えますよ。"Please Let Me Wonder"に続いて、"Drive In"。パス、パス。コメントはパス。でもこの曲を取り上げてくれるとは嬉しいなあ。
"And Your Dreams Come True"、"You're Welcome"、"Sloop John B"を挟んで"Desert Drive"はようやく新譜からの一曲(『SMiLE』を除く)。普通にいい曲。結構声が出てない曲もあるが、やはり新譜からの曲は歌いやすいのか、声が出ている。
"Dance Dance Dance"で盛り上がり、ブライアンも「ありがとう」と一言。で、"You're So Good To Me"。今回は『Today!』や『Summer Days (and Summer Nights)』からの選曲が多いのか。『Endless Summer』が最初に買ったビーチボーイズのアルバムだった私には、この選曲は嬉しい限り。この選曲には感激した人も多いんじゃなかろうか。
"California Girls"はまあ盛り上がる。選曲には文句があろうはずもないのであとはブライアンがどれだけ気分良く日本での公演を終えてくれるか、だ。そのためには少しでも盛り上がっていかないとなあ。はい、次。"God Only Knows"。うはー、歌うのつらそう、というかブライアンももう60歳を過ぎてる訳だし、仕方がない面もある。それに、苦しげでもブライアンのヴォーカルはそれだけで人を魅了する力がある、と思う。
デニスとカールに、ということで歌われたのが"Forever"。こういう選曲はほんと言葉にならないぐらい嬉しい。
発売直後に『SMiLE』が来たせいか地味な扱いだったけど『Gettin' In Over My Head』ってアルバムも悪くはなかったと思う。そりゃあ傑作ってわけじゃないけど、私には訴えかけるものがあった。今日は朝からライブの予習にこのアルバムを通して聴いていたのだけど、微妙な評判の"City Blues"辺りも結構好き。そこで、次の曲は新譜から"Soul Searchin'"。"I Get Around"を入れて"Sail On Sailor"。なんかいろんな所から選曲されてていいなあ。「好きな曲。ステージで演奏するのが好きな曲」ということで"Marcella"。個人的な見解を言わせてもらうなら、ビーチボーイズの『Carl & The Passions - So Tough』というアルバムは、この曲と"All This Is That"と"Cuddle Up"を聴くためだけに買っても損はない。あ、個人的な話です。さて休憩。
後半は今回のメイン、『SMiLE』。前半だけでかなり盛り上がったためか、ライブを二回見たようなお得感(野暮ったいな)がある。これについては、ただ聴き入るのみ。気付いたことといえば、"Mrs. O'Leary's Cow"ってブライアンが恐れたのも肯けるぐらい不思議な力のある曲だなということ。メンバーが何人か消防士を模した赤い帽子をかぶっていたなあ。ミスも何カ所かあったけど、総じて素晴らしい内容だったと思う。あ、前半もそうだったし、毎回のことなんだけど、ブライアンって曲が終わる前にステージ裏に引っ込んじゃうんだよな。それがまた彼らしいのだけど。"Good Vibrations"のラストで観客総立ち。そのままアンコールが終わるまで、座ってた人はほとんどいないんじゃないかな。
アンコール。メンバー紹介後、ベンチャーズの曲にのってブライアン再登場。"Fun Fun Fun"を歌い終えた後に一度引っ込んで、再々登場。ロックンロールはもうおしまいということで、最後は"Love & Mercy"で締め。この曲はほんとライブ映えするよなあ。
ということで盛り上がったと思うのだけど、他に行かれた方たちはどう感じたのだろうか。グッズは買わなかったけど、売れ行きは良かったようだ。あと新譜から"A Friend Like You"を歌っていた気がするのだが、どこで歌っていたのか思い出せない。気のせいだった?ブートなんて手を出さない人間だけど、思い出すためにも、この公演のブートが出たらちょっと聴いてみたいな。いや、それ以前にTBSとかナントカFM主催だから電波に乗る?
ブライアンの声は少しずつ出なくなってきているのが分かるけど、周囲のメンバーのサポートもあってあまり気にならない。"God Only Knows"が少し苦しかったかな、という気はしたけれど。このメンバーだからブライアンもこれだけツアーをこなしてこれたんだなあというのを改めて感じさせられた。また、大好きな"Wendy"を初めとして、少しも時代を感じさせない曲ばかりだな、とこれも再確認。最高のライブに感謝。そして他のすべての会場でも盛り上がるよう願っております。