友だちへ〜Say What You Will〜 / SMAP

友だちへ ~Say What You Will~

意味不明に豪華なメンバー集めやがって、ケッ…とか思いつつ聴いたけどこれは素直によい曲だと思う。てか「世界に一つの花」より好きなんだけど、万人受けするかどうかという点においては「世界に…」に劣るのだろうな。

日本人が概して好むメロディラインやリズムと、アメリカ人が好むそれとでは多少のずれがある。いや、そんなことはない、洋楽だって日本で結構売れているじゃないかという人もいるが邦楽に比べると少ない量だ。たとえば宇多田ヒカルが全米デビューに際してサウンドをガラリと変えたことからも分かるように、日本とアメリカでは音楽の趣向にいささかずれがあるのだ。まあ、宇多田ヒカルはそれでも売れなかったんだけどさ。

そういう意味では、カップリングの「Song of X'smap」の方が大衆受けすると思う。だからといって「友だちへ〜Say What You Will〜」がつまらないのではなく、要するに好みの問題だ。僕に言わせると、「Song of X'smap」は偉大なるマンネリ。

さて、「友だちへ〜Say What You Will〜」だ。話題のエリック・クラプトンが書いた曲はまあ可もなく不可もなくという感じだ。なかなか渋いメロディは、さすがベテランと言いたくなる。竹内まりやの訳詞は?これはいささか単調だけど、英語詞を訳すのだからまあ限界があったと思う。意外と良かったのは小林武史のアレンジ。曲の良さを殺さないようにシンプルで優しく、ホルンやクラリネットを使いながら牧歌的な雰囲気を作り上げている。彼のアレンジがなければ☆×3でも良かった。ま、聴く価値ありです。