ファンタスティポ / トラジ・ハイジ

それにしても「ファンタスティポ」って絶妙だよなあ。どうも映画が先にあったらしいけど、このネーミングセンスにはちょっと唸らされた。男はですね、少なからず「ティポ」の部分に反応するんですよ。品がない?ごめんなさい。でもまあしばらく前までモーニング娘。なんかがうまく取り入れていたような遊び心を、この曲はうまく内包してますよ。

ファンタスティポ」という曲はというと、もうこれが和風ソウルといった趣でたまらない。ディスコサウンドでおなじみのゴージャスなストリングスはうまく曲に調和しているからいやらしさもないし、絡みつくようにセクシーなリズムは人を自然と踊らせる。印象的なリフレインが頭の中をぐるぐる巡る。「ファンタスティーポー♪」そんな人って多いんじゃないだろうか。

セクシーなリズム?でもそれほど粘っこさや色気を感じさせないのが和風ソウルたる所以である。和風ソウル。この言葉が微妙なら歌謡ソウルと言っても良いかも。ま、こんなネーミングは本場のソウル・ファンには怒られるかもしれないけど、でもアメリカのソウルやディスコサウンドをそのまま持ち込んで日本語で歌ってもなかなか受け入れられない。こうした歌謡曲的解釈ってのは結構重要だ。ちょっとクセのあるセクシーさを、歌謡というオブラートに包んで、クセのない…というか日本人にあったクセに仕上げているのだから。

何が言いたいのかよく分からなくなってきた。最後に一言、「ファンタスティポ」はファンタスティポ!しかしこのコメント、しばらくしてから見直すととっても恥ずかしいことになりそうだなぁ。