バニラ / ROSSO

バニラ

僕はブランキーが好きだった。ミシェルも好きだった。昔のことだけど、でも好きだった。ただ、彼らの音楽はただひたすらに格好良いなと思っていた。ROSSOの場合、もちろんメンバーがメンバーだから両バンドの延長線上にありそうなサウンドなんだけど、僕は不思議なことにそれほど格好良いとは思わなかった。そのかわり、泣けそうになって仕方がない。嬉し泣きでもなければ悲し泣きでもなく、ただこのギリギリ感というか、焦燥感、切迫感といったものに押しつぶされそうになって泣けてきた。タマネギをみじん切りにしてたら涙が出てきた…というとちょっと違うけど。やばいです。