何度でも / ドリームズ・カム・トゥルー

何度でも

何度でも

誕生日ということでちょっと人に会ったりメールをもらったり。しかし22歳になると「誕生日おめでとう」なんてのはちょっと的をはずしているというか、あんまりおめでたいとの実感もないです。電車の中で「As Time Goes By」で「As Tears Go By」かとかくだらないことを考えたりして。前者はジャズクラシックを、後者はストーンズ初期の名曲を念頭に置いてます、と解説するのも野暮な話だけど。

ドリカムの新曲は、僕がドリカムに対して勝手に抱いていたイメージを多少崩すだけのパワーがあったように思う。僕がドリカムを苦手としていたのは、一つには吉田美和がヴォーカリストとしてあまりにも完成されていたということがある。おまけにグループの曲作りのスタイルもある程度固められていたので、どの曲も同じ雰囲気で退屈してしまう。

カップリングの「空を読む」はまさにそんな感じで、個人的にはまったく興味が湧かなかった。こういうバラードを聴くなら、僕はRAG FAIRの「君でなければ」を聴くと思う。

君でなければ

君でなければ

しかし「何度でも」はなかなか新鮮だ。もちろんヴォーカルが完成されているので完全にドリカム色に染まっているけれど、最近の毒気が抜けた(オルタナティヴな雰囲気を喪失した)シェリル・クロウのような引き締まったポップ作品に仕上がっている。アップテンポな作品になると、スロウなバラードの時に感じられたようなヴォーカルのアクも軽減されるので、その辺りが僕のような人間でもこの曲を受け入れられる理由になっているのだろうなと思う。分からないけど、Garnet Crowが好きな人(僕もそう)はこういうの好きじゃないかな。

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