リルラ リルハ / 木村カエラ

リルラ リルハ

リルラ リルハ

「忘れないでぇー感じることをー」のフレーズが現在CMで頻繁にオンエア中…の木村カエラ嬢の3枚目のシングル。ぼくはアルバムも購入していないですし、音箱登龍門に出演した回も見逃した(同じ回にはお笑いのスピードワゴンが登場して、NONA REEVESが作った「あたし認めない」という曲を歌ってるんですよね。なんで見逃したんだ…小沢さん、あたし認めない!)ので彼女の作品をきちんと聴くのは今回が初めてです。

「リルラ リルハ」は意外と硬派なポップ/ロック。伸びやかで張りのある彼女の声質が、ギターを中心に押していく硬質なサウンドに映えています。かと思うと、一転してユルくなるサビでは適度に力が抜けるなど、メリハリをきちんとつける器用さも持ち合わせていて、歌手としての今後についても大いに期待を抱かせてくれます。

良い意味で緩さもある「リルラ リルハ」とは少し違って、カップリングの「Twinkle」はもう少しビート重視のギターロック・チューン*1。かっこいい。モデルで人気があるから歌手デビューしちゃいましたという感じが全くないですね。こういうポップな曲からロックな曲まで器用に歌いこなせるという点では、PUFFYに近いという気もします。少なくとも、このシングルについてのみ言えば、キュートさが薄れたPUFFYかな、と。アルバムも購入してみたい気にさせられました。

*1:良くありがちなリズムですが、イントロのドラムを聴くとハーマンズ・ハーミッツとか思い出します。それに続くギターリフはとあるネオロカ・バンドを。