WANT ME, WANT ME / 安室奈美恵

WANT ME, WANT ME

WANT ME, WANT ME

就職活動が一段落したので久々にゆっくり音楽が聴けます。面接を断れなかった数社の予定はまだ残っていますが…。

安室奈美恵というと小室哲哉らのバックアップを得てダンスポップからバラードまでいろいろとリリースしていた時期(『Sweet 19 Blues』とか『Concentration 20』とかの時期)がピークだったかなという印象で、ぼくが好きだったのは確かスーパーモンキーズ時代。ああいう若さで押す音楽というのは、基本的に嫌いじゃないのです。

ただ、彼女はブラック・ミュージックへの思い入れをかなり早い時期から公言していて、"How To Be A Girl"というシングル辺りからだったかどうか、当時流行の真っ盛りだったユーロビート風の音楽から脱却してよりR&Bなどへ接近していった記憶があります。ぼくは"How To Be A Girl"は当時良く分からなかったクチですが、今は結構好きになりました。

そんな安室奈美恵のニューシングルのタイトルは「WANT ME, WANT ME」。沖縄かどこかの民謡を思わせるようなオリエンタルなムードと、レゲエチックなビートにのせたダンサブルな曲調が意外とマッチしていて心地よいです。彼女のヴォーカルからはアダルトな哀愁がにおい立ち、それだけで脳の随から揺さぶられるような感覚に陥ります。これだけ聴かせることの出来る人はなかなかいないというか、歌手としてどこまで成長を続けるのか本当に気になる人ですね。

小沢健二の『Eclectic』とかなり似た雰囲気ですね。どちらも同時代的なアメリカのR&Bを意識したところがあるので、当然と言えば当然かもしれませんが。『Eclectic』大好きなんですよ…余談でした。