ツバサ / アンダーグラフ

ツバサ

アレンジャーにトーレ・ヨハンソンということで、Bonnie Pinkや原田知世などこの人もあちこち参加していますね。

それは置いておくとして、「ツバサ」は昨年9月に発売されたアンダーグラフのメジャーデビュー・シングル。昨年はくるりの『アンテナ』のヒットに触発されたのか（もしくはその前年のアジカンか）、レコード会社が一斉にくるり的なギターバンドをプッシュしていた印象がありますが、このアンダーグラフは特にくるりに近い気がします。ヴォーカル・スタイルがちょっと似ているためでしょうか。まあ、正直なところを言いますと、この手のバンドはフジファブリック（とかろうじてレミオロメン）を除くとほとんど興味が持てないのです。

そんなぼくがレビューするのも何ですが、あまり後ろ向きなことは書きたくないので精一杯前向きに。「ツバサ」は叙情的なギターの音色と、「間」をうまく使ったアレンジが青春の清々しさとほろ苦さをうまく表現している曲です。こういう風に「間」から生まれる余韻を楽しむことが出来るのが、和風ロック*1の楽しみでもあるのかなと思います。ポルノグラフィティ的なところもあるのですが、それはまあ単純に「サウダージ」のメロディーと似ているところがあるからでしょう。（「サウダージ」よりはスカスカしたサウンドですけどね。あ、これは批判ではなく、それが味なのです）

と軽く書いてみましたが、フジファブリックのように自分たちの個性を打ち出していけなければ、この手のサウンドに食傷気味のぼくは興味が持てないですね。セカンド・シングルを試聴した感じだと…どうなんでしょう。

ちなみに、こういうゆったりしたサウンドを耳にして、ふっとBonnie Pinkの「犬と月」を思い出しました。この曲は特に好きなBonnie Pinkの曲ですが、実は前にCDを大量に処分したことがあって、その時にBonnie Pinkはすべて売ってしまったので、手元にアルバムがないのです*2。中古で安く売られていないか、また探しに行ってみようかな…。

*1:とぼくは勝手に呼んでいますが、叙情ロックとか文学ロックとか言う人もいますね。

*2:この時にくるりのアルバムもすべて処分してしまいました…。