安室奈美恵 / Queen Of Hip-Pop

Queen of Hip-Pop

Queen of Hip-Pop

Queen Of Hip-Pop」そんなタイトルを付けても、調子に乗っているとかふざけやがってとか、そんな声がちっとも聞こえてこないのがすごいですね。かつて小室ファミリーがどうこうと言われていた頃、彼女がブラックミュージック色を少しづつ強めていった際には中途半端だとか安室失速だとかいう評価もあったのですが。(ちなみに当時はぼくもそう思いました…)

以前「WANT ME WANT ME」のシングルをレンタルしたりしてちょっとコメントを書いたりしたのですが、良い曲なのですがこのアルバムの中だと僅かに浮いているというか、もうちょっと違うアプローチを取っていても良かったような気がします。あと、ちょっと凝りすぎていて、面白いのですがちょっと疲れてしまうところがあります。

とは言っても仕上がりは上々で、まず一連のシングル曲はやはり素晴らしいです。クラブミュージック好きの心を鷲掴みにするイントロからキャッチーなメロディにつながるミッドチューン「Girl Talk」やビートのきいたトラックが気持ちいい「Alarm」などは、さすが安室という出来です。「All For You」はドラマの主題歌ということもあってかちょっとまともすぎて個人的には苦手ですが。

まあその「All For You」を除くと全体的に「Queen Of Hip-Pop」というのも納得がいくアルバムです。