そういえば

昨日iPodを購入しました。正確には、予約しました。アップルについてはぼくは星野仙一氏や小泉首相と似たようなイメージを持っています。負の部分(欠点という意味ではないです)をうまく隠しながら自分を救世主のように見せかけていくのがうまいという点が特に。今日、アップルは使い捨て批判の強かったバッテリー交換の価格改定を行いましたが、今までの値段が異常だったわけでまだちょっとまともとは思えません。(負の部分はそれだけではないですが…)

そんな感じなのですが結局iPodを買いました。新製品発表を知った昨日の早朝、はてブ(関係ないですがはてなブックマークは気楽で楽しい)にぼくは「Apple嫌い。この業界もつまんなくなりそう。でもたぶん買う。」という負け惜しみ気味のコメントを残したのですが、でも「この業界もつまんなくなりそう」は本心です。タワレコだけの音楽小売業界や紀伊國屋書店だけの出版小売業界が退屈なのと同じように、アップルだけの携帯オーディオ業界というのは決して褒められたものではないと思うのですが、しかしそれを知りながら、また他社製品の素晴らしい個性を理解していながら乗り換えた自分にもかなり失望しています。こういう感じで山野楽器や青山ブックセンターも顧客を維持できずに縮小していってしまったのかな、とか。でもこれ以上少数派でいることに耐えられなかったというか、少数派になってみると分かるのですが、少数派が許容される空気というのはあまり感じられないのですよね…。

ただ、音楽再生機としてはこれまで通りiriverのH140を使って(今まで総合機として使っていたH340iPodを買うために売り払いました)、iPodは動画も含めた総合再生機として使おうかなと考えています。ぼくは劇場より自宅のテレビ、自宅のテレビより携帯プレーヤーという人間なので(手元に近く、小さい画面の方が集中できるのです)ビデオ再生はやはり嬉しいですね。今回の機種は、既存のユーザーよりiriveriAudioなどのユーザーの興味をひく気がします。