The Clash / Sandinista!

Sandinista

Sandinista

ハイロウズが活動停止というのを耳にして、本当はハイロウズの曲を聴きたかったのだけど、持っていないものはしかたがないのでThe Clashの『The Clash』から「I Fought The Law」を聴く。確かハイロウズがカバーしていた記憶があるので(←あれ、これたぶん勘違いでした)。その後大好きなアルバム『London Calling』を聴いて、気がつくとさらに大好きな『Sandinista!』を聴く。Joe Strummerの柔軟な音楽性には頭が下がる思いで、その中でも特に『Sandinista!』は素晴らしい。

レゲエやダブ、民族音楽、ジャズ、ゴスペルなどを貪欲に飲み込んだサウンドは、厳密な定義を求める人からするとすでにパンクではないのだろうけど、でもパンクの精神と思われるものは潰えていないし、それならやはりこのアルバムはパンクなのだという気がする。気がするだけ。

ビートルズによる、通称『White Album』並にごたまぜで、新鮮な感覚の薄れない大作。ふわふわと漂うような感覚と、相変わらずかっこいいヴォーカルのバランスも良い具合で、たぶん今だからこそ変な思いこみなしに評価できるアルバムなのでしょうね。