真心ブラザーズ / Single Collection

初めて真心ブラザーズを聴いたときは、なんだか変わった音楽だなと思い、結局その後すぐに好きになったのですが、その初めて聴いた曲がなんだったのかずっと忘れていました。最近ネットで調べて思い出したのですが、あれは確か「愛のオーラ」でした。その後の「BABY BABY BABY」もよく聴いていた記憶があります。中学の頃のこと。ミュージックスクエアを毎回聴いて、FMステーションを毎回購入していた頃のことです。

残念ながらこの『シングル・コレクション』には「愛のオーラ」も「BABY BABY BABY」も収められていません。主に初期のシングルを集めたもので、やはり「サマー・ヌード」が頭一つ抜けていて、これは真心ブラザーズのトレードマークである愚直なまでの誠実なロックが、スウィートソウルと軽やかに歩調を合わせた永遠の名曲。

それでも、もちろん真心ブラザーズは「サマーヌード」だけで語られるようなバンドではなくて、時にフォーキーに、時にファンキーに奏でられる唯一無二の真心サウンドはどれも愛おしいです。そういえば、このアルバムには入っていませんが、賛否両論だった別れの歌三部作や「明日はどっちだ」も好きでした。