バーンスタイン、ニューヨーク・フィルハーモニック / コープランド傑作集

アメリカの作曲家というとまず第一に名前が挙がるのはガーシュインかもしれませんが、アイヴスやこのコープランドアメリカを代表する作曲家として見過ごすことはできません。中学生の時に毎週聴いていた萩原健太さんのラジオ番組で時々名前が挙がったのがそうした作曲家で、ぼくはもともとガーシュインが好きだったこともあって、自然とアイヴスやコープランドにも興味を持つようになりました。

コープランド傑作集』には「アパラチアの春」「ロデオ」「ビリー・ザ・キッド」というコープランドを代表するバレエ音楽が収められています(他に「市民のためのファンファーレ」も)。これらの曲に関しては、コープランド自身が指揮をつとめた録音も残っていますが、このCDに収録されているのはコープランドとも親交の深かったバーンスタインが指揮した演奏です。アメリカ民謡を取り入れたという明快なメロディーと軽やかで優雅な演奏が素晴らしく、またそれぞれに物語性があるので、それらを思い浮かべつつ聴くのも楽しいです。