Bobby Cole / A Point Of View

ア・ポイント・オブ・ヴュー

音楽をあまり聴く気になれない夜は、少し趣向を変えて。聴きたくなければ聴かなければよいのですが、音楽がなっていないとなんだか不安ですし、音楽をかけていた方がなんだか引っ越し作業（片付け）も捗る気がしますし。

ジャズヴォーカルの隠れた名盤としてひそかに人気をよんでいたBobby Coleの『A Point Of View』のCD化からもう2年弱。これは本当に価値のあるリイシューだと思ったものですが、その思いは今も変わりません。「Status Quo」や「Heat」、「The Name Of The Game Is Trouble」、「A Perfect Day」のたたみかけるようなピアノの緊張感に渋い歌、「But It's Spring」のほろっとさせる優しさ、ボサノヴァを取り込んだ「A Change Of Scene」の洒脱。これだけのアルバムはそうないはずです。夜のバーでひとり酒を飲んでいるときに、このアルバムの曲が流れてきたら素敵ですね。