春一番 1972

1972春一番[BRIDGE051/60]

1972春一番[BRIDGE051/60]

肩をかくす長い髪を バンダナで止め
君は風の中で踊った
世界中で君が一番 ステキに見えて
俺も君と風をさがした
アメリカへの憧れは 小麦色の風を呼び起こし
迷いながら進む道は 君と俺をここへ連れてきた

時を積ね 悲しみ越え もう若くはないけれど
今も胸の 奥で響く 我が心のヤスガーズ・ファーム

西岡恭蔵『我が心のヤスガーズ・ファーム』

春一番(の主催者)を歌った西岡恭蔵さんの「我が心のヤスガーズ・ファーム」の詞が印象的な、130ページ近い分量の豪華ブックレットがついた、1972年度春一番の復刻CDです。ここのところこのCDばかり聴いています。歌はもちろんステージ上でのやりとりまできちんと収録されている、10枚組CDです。

中川五郎さんの「俺とボギー・マギー」は『また恋をしてしまったぼく』収録のバージョンよりもすっきりとした印象で、現在のライブで歌われているのに近い雰囲気。「自由っていうのは失うものがー 何にもないことさー♪」いとうたかおさんの「あしたはきっと」はご本人の他、武蔵野タンポポ団高田渡加川良・岩井宏のトリオによる計3バージョンが収められています。これはゆるいフォーク/ブルーグラス・タイプの曲で、本当に素敵な曲です。律とイサトの素敵な演奏も、小坂忠とフォージョーハーフの男前な歌も感動ものです。

おおらかな時代の空気が伝わってくる素晴らしい復刻アルバムです。今年も大阪で開催されるというような話をきいた気がしますが(この間はいろいろ情報が載っていたのに、今公式サイトを見ると準備中になっていました)、GWに実家に帰るついでに(帰るかどうかまだ決めかねていますが)見に行こうかなあ。