The Flaming Lips / At War With The Mystics

タイトル通りの、ちょっとというかかなり奇妙なコーラスが印象的な「The Yeah Yeah Yeah Song」が1曲目で少し仰け反りましたが、どこか既聴感のあるメロディ(でも一度聴いただけで覚えられそうなぐらいポップ)にはそのコーラスが適度なスパイスとなっているような印象も受けます。透度が高くサイケデリックな美を湛える「The Sound Of Failure」とか万華鏡世界へのトリップ感覚が味わえる「My Cosmic Autumn Rebellion」とか、音の波間をただよい行くような心地よさは、期待を裏切っていないと思います。ただ聴いていて(ほんの少しですが)疲れてしまうようなところがあるのは、反戦のメッセージ性と関わるところもあるのでしょうか。