フリーボ / すきまから

すきまから

すきまから

「窓のすきまから 重なりあう うすい日差し…」

はっぴいえんど吉田美奈子などとよく比較される、フリーボのファーストアルバム。ぼくは萩原健太さんの関係でこのバンドの存在を知ったので、いちおう後追いでこのアルバムを聴いたのですが、以来ずっと大切に聴いています。

フリーボの音楽は後に心地よい余韻の他は何も残さない。そういうところがいいのかなという気がします。でもその余韻というのをうまく説明する言葉を今すぐには思いつかないのですが。たとえばある春の日に部屋の中を風が吹き抜けて、花の香りを残していく。大半の音楽がそうだとしたら、フリーボはどうかというと、花の香りは一切残らずにただ風が吹き抜けていったという感触が肌に残っているというイメージです。なんだか非常に感覚的な説明で、たぶん何を言っているのかさっぱりということになりそうで申し訳ないのですが。

ちなみにフリーボ(「すきまから」)については今までに何度か書いています(id:colourless:20051016#p1やid:colourless:20060103#p2)。何度も書きたくなるぐらい、大好きなバンドなのです。