ビーチボーイズ

久々にビーチボーイズを聴いていました。普段は一枚のアルバムを通して聴くことが多いのですが、今日は久々に聴きたくなった曲をぽこぽことプレイリストに放り込んで流しっぱなしにしています。ビーチボーイズと言っても今日の気分は初期よりも中期から後期ということで、勢いのある曲は少ないですが。(サーフィンサウンドはブルース・ジョンストンの「Surfin' 'Round The World」ぐらいで、この曲とぼくの嗜好はどうも一致しているらしく、いつ聴いても合わないことがない)

各アルバムの曲目を見ながら思いつきでその時聴きたい気分の曲を放り込んでいったのですが、こうしてプレイリストを見るとまったりした曲やデニス・ウィルソンの曲が多い印象を受けますね。

「Sweet Sunday Kind Of Love」と「Match Point of Our Love」は共に『M.I.U. Album』収録曲で、MORというのかAORというのか、肩の力の抜けた少し黄昏感の漂うサウンドが良い。そういえばどちらも、昔萩原健太さんがやっていたラジオ番組の特集でかかっていた曲です。

「Soulful Oldman Sunshine」は最近になって(といってももう10年近く前になるんですね…)公式にリリースされた曲で、スタジオ録音もスウィンギーなメロディと分厚いコーラスワークに彩られた素晴らしい出来なのですが、50秒足らずの短いデモバージョンのアレンジが美しくてこういうプレイリストを作るときにははずさない曲です。「Long Promised Road」も大好きな曲で、静と動、感傷と激情が交互に入れ替わる躍動感にいつも高揚します。ちょっと旅に出たくなりますよね。

プレイリストのメインだったデニス・ウィルソンの音楽は今年もよく聴きました。昔から大好きなメンバーです。デニスの曲は大作志向のものがおおいのですが、「Sound Of Free」なんかは壮大な雰囲気を保ちつつ、2分半のシングル盤時間に合わせて作られているのでとてもまとまりがいいです。「Lady(Fallin' In Love)」はデニスお得意のラヴバラッドで、「Forever」などに通じる空気感です。「Moonshine」や数年前に発掘された「A Time To Live In Dreams」はどちらも荘厳で美しい曲。暗さというか何かの影を引きずった美しさではありますが、しかし特別な曲です。

「Soulful Oldman Sunshine」のすぐ後に「Orange Crate Art」がくる趣味の悪さは、別にそういう順番がいいと思ったわけではなくて、適当に曲を選んだ後、シャッフルを押すのが面倒だったのであれだこれだと適当に曲目を入れ替えたためです。