Bob McCarthy / Advice & Company

1960年代半ばからニューヨーク〜ボストン辺りで活動していたフォーク系のSSWのファーストアルバムです。以前からアルバムを聴いてみたかったのですが、オリジナルはレアでなかなか購入する機会がなかったところ、この度めでたくCD化されました。

Bob McCarthyは大変ギターテクニックに優れた人であり、またフォークばかりではなくジャズやブルーグラス的な素養もあったようで、「Conversations With My Father's Chords」や「Child's Mansion」のようなアコギで聴かせる曲もありますが、しかしヴォーカルの渋さもギタープレイに見劣りしません。英語圏だとこの手のミュージシャン/音楽をloner folkといっていたりしますが、まさにそういう孤高のイメージが似つかわしい声です。中でも1曲目の「No Score In Baltimore」は冷たく乾いた質感のギターと重みのある歌声が融け合う名曲です。(声の質こそ違いますが)ちょっとベン・ワットの『North Marine Drive』なんかを思い出させるようなところもあります。