くるりのライブ

id:kissheeさんのご厚意もあり、くるりのライブに行ってきました。今頃になって余韻がこみ上げてくる、落ち着いた良いライブでした。感じたことを書き連ねてみると

  • 考えてみるとくるりのアルバムで最後に買ったのは『NIKKI』だった。
  • なのでライブに備えて『ワルツを踊れ』を買って予習を兼ねて一週間ほど聴き続けていたのだけどこのアルバムからは「ブレーメン」ぐらいしかやらなかった。
  • アナーキー・イン・ザ・ムジーク」はちょっとライブで聴いてみたかった。
  • 途中の数曲で高田蓮が演奏に参加した。「温泉」はもともとカントリー調の曲なので、ペダル・スティールがすごく映えて良かった。
  • これまで聴いたことのない曲の中では「温泉」が一番印象に残った。次は「コンバット・ダンス」(家に帰ってから曲名を知った)。
  • 岸田さんの声はスタジオ録音で聴く声と少し違っている気がした。それがライブだからなのか、昔から少し声が変わってきたのかは知りませんが。
  • 「ハイウェイ」「ばらの花」「ワンダーフォーゲル」「東京」とクラシックとなりつつある曲はやっぱり貫禄があった。この辺はこちらの盛り上がりも最高潮に。
  • 会場の大きさもあるのか、満員だったけど隣の人たちとのスペースは少し余裕があったので、かえって音楽に合わせて身体を動かして楽しむというよりはじっくりと聴いて楽しむ感じのライブになっていた。それはそれで良かった(仕事帰りのスーツのまま行ったので靴を踏まれることもなかったし)。弾ける感じでももちろん良かったのですが。

という感じでしょうか。くるりはもともといろいろな音楽を取り入れていくことに柔軟なバンドだったように思いますが、歌謡曲風の味付けがされている「コンバット・ダンス」や「鹿児島おはら節」の弾き語りや『NIKKI』の「お祭りわっしょい」などを聴きながら、本当に良い意味で円熟味を増しているなあと感じました。今の日本のバンドの中でも特に私が好きなのはソウル・フラワー・ユニオンなのですが、彼らに対して感じるとの同じような奥行きというか懐の深さをくるりにも感じることができて、ライブから2日が経った今も心地よい余韻に包まれています。