Mayer Hawthorne / A Strange Arrangement

Strange Arrangement

Strange Arrangement

昨年は再発アルバムばかり買っていてあまり新譜を手にする機会がなかったので、これは昨年購入した数少ない新譜です。とは言っても発売されたのは一昨年ですが。

Wikipediaを見ていると、Mayer Hawthorneという人はもともとロサンゼルスを拠点にヒップホップをやっていて、遊び半分のサイドプロジェクトとしてレトロな雰囲気たっぷりのソウルミュージックを録音していたところ、それがとあるレーベルのオーナーの耳に入り、シングルデビューに至ったというようなことが書かれてあります。Curtis MayfieldやLeroy Hutson、Smokey Robinsonといった先人からの影響を受けているとのことですが、デビューシングルの「Just Ain't Gonna Work Out」などはSmokey Robinsonを思わせるような(とは言っても歌のうまさは比ぶべくもないですが)セクシーさがあります。ノリの良いモータウンサウンドにつられて踊りだしたくなるような「Your Easy Lovin' Ain't Pleasin' Nothin'」や、セカンドシングルとなったゴージャスな「Maybe So Maybe No」まで、屈託なく懐かしい雰囲気のソウルミュージックを聴かせてくれます。

このアルバムの完成度が高い分だけ、同じ路線でさらに何枚かアルバムをということになっても少し食傷してしまいそうですが、このアルバムは繰り返し聴く価値があります。

ちなみにYoutubeにて、発売元のレーベルからオフィシャルな形でPVが公開されています。なぜこんなにも、というぐらいPVの数が多くて、当然といえば当然ですがやっつけでつくったようなよく似たPVもあるのですが、その手作り感がまた好感をもてますね。