David Jones / David Jones
- アーティスト: Davy Jones
- 出版社/メーカー: Friday Music
- 発売日: 2011/09/27
- メディア: CD
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モンキーズのデイヴィー・ジョーンズが、モンキーズ以前にリリースしていたソロアルバムがいつの間にかCD化されていました。アルバム未収録のシングル曲がボーナストラックとして収録されています。
私も昨日気づいたばかりなので手元に現物はないのですが、昔出ていた『モンキー・ソロ・レコーディング』にも全曲収録されていましたので、そちらを聴いています。マスターテープが残っていないのでレコードからおこしているのですが、今回のCD化で音質が良くなっているということなので期待しています。
ちなみに内容ですが、デイヴィーの声が中性的ということもあってか、質の良いガールポップを聴いている感じで楽しむことができます。デイヴィーはもともとモンキーズに加入する以前から有望な新人として期待されていたので、曲もゴフィン&キング(シングルのみ)やヴァン・マッコイ(後にヒットさせた「Do The Hustle」は王様も「どだ?銭湯!」でネタにしていました。これも名曲。)、バリー・マン&シンシア・ウェイル、スモーキー・ロバーズとマレイ・マクレオド(ソフトロックで最評価されたThe Paradeのメンバー)など豪華な作曲陣が名を連ねています。
どの曲も良いのですが、やはりシングルとして小ヒットした「What Are We Going To Do」と「This Bouquet」というロバーズ&マクレオド関連作品はさすがの出来栄えです。ゴフィン&キングの「The Girl From Chelsea」も愛らしい小品。ディランの「It Ain't Me Babe」のカバーはご愛嬌といったところです。後半はヴォードヴィル・スタイルの曲も多いのですが、この辺りのスタイルはモンキーズ時代にも連なりますね。
ちなみにデイヴィーのソロ録音は、このアルバムとモンキーズ脱退後の『Davy Jones』の2枚が非常にポップで出来が良いので、モンキーズ・ファン以外の方にもおすすめです。『Davy Jones』はまだまともにCD化されていないかもしれませんが。