続・ビーチボーイズ

ビーチボーイズのライブが終わった余韻を楽しんでいたところですが、他地域のセットリストを初めて見て少しびっくりしました。アメリカのツアーでは「Marcella」も「Wendy」も「Be True to Your School」も「Add Some Music to Your Day」も「California Saga: California」も演奏してたらしいですね。羨ましい…。ちなみに大阪公演では「All Summer Long」が聴けたとか。羨ましい…。

羨んでばかりいても仕方がないので、今日はビーチボーイズのアルバムをデビューから順に聴き返していました。せっかくなので、個人的なお気に入り度(★〜★★★★★)とあわせてコメントしてみました。★は個人的なお気に入り度なので、客観的な評価とは一切無縁です。

  1. Surfin' Safari 〜 Beach Boys' Party! ★★★★★
    • 文句なし!
  2. Pet Sounds ★★★★★
    • 名盤。
  3. Smiley Smile ★★★★
    • 『SMiLE』とはまた色合いは違いますが、狂気と紙一重の美しさ。
  4. Wild Honey ★★★★
    • ヴォーカリストとしてのカールの頑張りも大きいですが、このアルバムから『20/20』に至るまで、気の抜けたブライアンが世間の評価を気にせず書く曲のナチュラルな魅力が一層アルバムを引き立てています。「Darlin'」はもちろん「Aren't You Glad」はビーチボーイズでも十指に数えたくなる名曲ですし、スティーヴィー・ワンダーのカバーもよくできていると思います。
  5. Friends ★★★★★
    • 名盤すぎです。ブライアンは良い曲ばかり書きますし(特に「Passing By」「Anna Lee, the Healer」「Busy Doin' Nothin'」あたり)、デニスの2曲も良い味を出しています。特に「Little Bird」は、ブライアンの助力もあったのでしょうが、たった2分程度の曲でめくるめくような世界を表現しています。
  6. 20/20 ★★★★
    • アルバムとしての統一感はあまりないですが、高いレベルで曲は粒揃い。
  7. Sunflower ★★★★★
    • 名盤。
  8. Surf's Up ★★★
    • 悪くはないんだけど勿体ないアルバムという感じがします。好きな曲は結構ありますが、アルバムにいまいちまとまりがなくてあまり通して聴きません。「Disney Girl」は『Sunflower』に入っていたほうが良かったのでは。「Long Promised Road」は名曲。
  9. Carl and the Passions "So Tough" ★★★★
    • とある本でボロクソに書かれていましたが、そこまで言うほど悪いアルバムかなあと疑問に思います。どちらかというと、ブロンディ・チャップリンらが加入してビーチボーイズらしからぬファンキーなサウンドに抵抗を感じる人がいるのかも。デニスの2曲も良いですが、ベストトラックは「All This Is That」だと思います。
  10. Holland ★★★★
    • アルバム全体の雰囲気も渋く、落ち着きがあって、時々思い出したように聴きたくなります。カールの書いた物語調の「Trader」がハイライトだとは思いますが、この曲以外も良い曲ばかりです。
  11. 15 Big Ones ★★
    • 「Had To Phone Ya」を聴けば充分。「Rock and Roll Music」はヒットしましたが、別に大したものではありません。カバーも微妙なできのものが多く、まともに聴けるのは「Talk to Me」ぐらいのものです。
  12. Love You ★★★★
    • レコードのB面にあたる部分は本当に素晴らしいです。「Airplane」は名曲。A面にも随所に良い曲があります。『15 Big Ones』の続編みたいな曲もありますが。
  13. M.I.U. Album ★★★
    • 「Sweet Sunday Kinda Love」と「Match Point of Our Love」を聴くためのアルバム。おまけでデニスの「My Diane」も。いや、でも「Sweet Sunday Kinda Love」と「Match Point of Our Love」が聴けるだけで本当に充分だと思います。
  14. L.A. ★★★★
    • なんだかんだで良いアルバムだと思います。「Lady Lynda」は好みの分かれるところだと思いますが、デニスの「Love Surrounds Me」「Baby Blue」、カールの「Full Sail」「Goin' South」、それにバンドのハーモニーが聴ける「Good Timin'」あたりはたまに聴き返したくなります。
  15. Keepin' the Summer Alive ★★★
    • 『M.I.U.』も『L.A.』もそうでしたが、このアルバムも良い曲とくだらない曲の落差が激しいです。でも「Oh Darlin'」(ビートルズのカバーではない)は名曲。「Livin' with a Heartache」や「When Girls Get Together」も好きな曲です。後者は『Sunflower』の頃に録音されていた曲。
  16. The Beach Boys ★★
    • 「Getcha Back」のためだけにあるアルバム。それでも2曲めから「Maybe I Don't Know」までは聴けますが、それ以降は退屈。
  17. Still Cruisin' ★★★★
    • 「Kokomo」収録。「Kokomo」以外のタイトル曲や「Somewhere Near Japan」、「Make It Big」なんかも悪くないです。私が買った2枚めのビーチボーイズのアルバム(1枚めは『Endless Summer』、3枚めは『Pet Sounds』)なので思い入れもあるのかもしれません。
  18. Summer in Paradise ★★★
    • 「Getcha Back」や「Kokomo」を水で薄めてアルバムに引き伸ばしたという感じですが、これはこれで悪くはないです。『The Beach Boys』みたいなアルバムを作るならこれぐらい割り切ってもらったほうが良いぐらいです。このアルバムを認めるかどうかは、ビールに対する発泡酒第三のビールを認めるかという問題に近いような難しさがあります(大げさすぎ?)。
  19. Stars and Stripes Vol. 1 ???
    • ほとんど聴いていないのでなんとも。
  20. That's Why God Made the Radio ★★★★