ルバイヤート

実際のところ、ジュンク堂に行ったのは『ルバイヤート』関連の本を買うためで、ジュンク堂には岩波版を除いて3種類の関連本が並んでいました。ぼくは邦訳だと小川亮作さんのものと森亮さんのもの、それとさらに一冊程度しか読んだことがないのでいろいろ見たかったのです。

ルバイヤート集成

ルバイヤート集成

文語・五七調で悪くはないのですが、値段を考えると買う気にはならず。


ルバイヤート オマル・ハイヤーム

ルバイヤート オマル・ハイヤーム

原典訳。訳詩より解説の方が面白いというかなんというか。アマゾンのレビューでは他著の「酒姫(サーキー)」という訳語が誤解を与えると問題視していますが、勘弁してくださいよ、注釈読んでくださいよ、と。注釈なしに「酒姫」と使った本があったのかもしれないですが(森亮さんの訳本は読んだ記憶がありますが、何と訳していたのか忘れてしまいました)、「酒姫」で「サーキイ(美しい少年)」と読ませるのがポイントなのに。ただ酒をつぐ人間というだけなら「サーキー」でもなんでもいいですが、とは愚痴になりますが。


新釈 ルーバイヤート

新釈 ルーバイヤート

平易な文体。原典訳ではなくフィツジェラルドの英訳をさらに邦訳。フィツジェラルドの英文を読むのがしんどい人が、意味を取るため手元に置くぐらいなら良さそうですが…。


という感じで結局どれも値段を考えると買う気にもならず陳さんの作品は文庫が出るなら買おうと考え、何も買いませんでした。翻訳を読むなら、やはりフィツジェラルドの英訳(ここで読めます)か小川亮作さんの訳で。