ぼくは静かに揺れ動く

ぼくは静かに揺れ動く (Book plus)

ぼくは静かに揺れ動く (Book plus)

YOUTYの読書記録に残そうかと思ったものの、とりやめ。たぶん、あの空間では、この本についてぼくが感じたことをうまく表現できないというか、きちんとしたレビューにならないと思うので。

まずはこの本のあらすじ(アマゾンより)。

「別の女性に心を奪われているんだ」とぼくは言った。妻はぼくと違って、自らの人生に幻滅したり失望したりしたことが一度としてない。感情が揺れ動く範囲はきわめて狭い。友人は言う。「結婚とは戦いであり、地獄の季節なんだ」と。ぼくが求めているのは絶対的な誠実さ。優しくて完璧な親密さ(インティマシィ)を求めるのは欲張りすぎなのか?ほとんどなにもかも知りつくし、そしてぼくにとってもはや必要としなくなった女性と過ごす最後の夜。すぐにもぼくらは他人同士になるだろう。いや、同じ過去を共有する危険な知り合い同士となるだろう。人生の意味について真剣に思い悩んだ人々に送る、クレイシの最高傑作。

続いてこの本に関する書評をひとつ。

ぼくは静かに揺れ動く

ネットでいろいろ見て回ると、面白いという人がいる一方で、さっぱり理解できないという人も結構います。訳者はなんでそんなにこの本に感動してんの、みたいな。

でも、訳者が感動するというか感情移入をする気持ち、ぼくはよく分かります。ライブのMCや著書やホームページの日記で語る、訳者の半生(及び生き方)とこの本に出てくる男の生き方はほぼ重なるんですよね。中川五郎さんのライブに行って、「父の日」などを聴いていると、特にそう感じます。で、ぼくはぼくがそういう生き方をするかどうかは別として、たとえそれが明らかに身勝手なものであってもその気持ちがある程度理解できますし、よって訳者=中川五郎さんが感情移入してしまう気持ちも良く分かるのです。

読後の感想は特になし。なんだか、言葉が少しでも足りないと、ひどく誤解されてしまいそうな本なので。でも、とても気に入った本ではありました。