煙が目にしみる、コーヒーが胃にしみる
ドトールでアイスコーヒーを一杯奢ってあげただけなのに、財布から野口英世(ああ、夏目漱石は…)が姿を消しました。樋口一葉?福沢諭吉?誰ですか、それ?おまけに喫煙席だったこともあって、体に煙草の臭いが染みついている感じです。
そういうぼくは、食事を取っていなかったこともあり、コーヒーではなく刺激の少ないアイスティーを頼んだのですが、それにすら耐えきれずずっと胃の痛みを我慢していました。帰りには突然の、大粒の雨に降られ、ぼくの顔から滴り落ちていたものは果たして雨だったのか、それとも涙だったのか…。
などと馬鹿なことを書いてみましたが、本当に電車から降りた途端雨が降り出して大変でした。帰り道、雨に濡れながら頭の中をぐるぐるまわっていた曲は、B.J.トーマスの「雨にぬれても(Raindrops Keep Fallin' On My Head)」。
そこでぼくはちょっと太陽に話しかけた
仕事もしないで眠りこけているなんて
そんなやり方は気に入らないな
雨はぼくの頭に降りつづく
いつまでもでも分かっていることが一つある
どんなに憂鬱な気分になっても
ぼくは負けない
幸せがやってくるのも
そんなに遠いことではないだろうから雨はぼくの頭に降りつづく
でもぼくはすぐに目を真っ赤にしたりはしない
ぼくは泣いたりしないのさ
だって文句を言っても雨はやんだりしない
それにぼくは自由なのだから
悩むことなんて何もないのだからB.J.トーマス「雨にぬれても」
ええ、泣きませんよ…。