MUGEN / サニーデイ・サービス

すみません。下の雑記に書いたような状況なので、新譜のレンタルに行けないのです。しばらくは手持ちの音源で。

MUGEN

MUGEN

そういえば、昔知り合いで『愛と笑いの夜』が好きな人がいたなあとか、思い出しながら聴いていました。『MUGEN』はサニーデイ・サービス6枚目のアルバム。ぼくが、一番聴き返すことの多い彼らのアルバムだったりします。

フォーキーで美しいメロディーを持つロックという点で、彼らは本当にぶれることがないのですが、しかしそれまでのアルバムとは若干印象が違います。それまでは、華やぎのある青春のエッセンスを楽曲に詰め込んでみたり、あるいはナイーヴさを押し出してみたりと彼らの音楽の背後には常に「若さ」というものが見え隠れしていたような気がするのですが、このアルバムではそうしたものを振り切って、成熟期に達しているような印象を受けます。悟りきったような穏やかさと寂寥感で統一されたこのアルバムを聴いていると、その後1枚のアルバムを残して彼らが解散してしまったのもなんとなく分かる気がします。

特にどれということもなく、全曲おすすめなのですが、わざわざ今回取り上げたのは、ニール・ヤングのような渋さも感じられる「スロウライダー」を聴いてもらいたかったからです。

「海が見えたよ さぁ急げ Hey 鈍行列車 スロウライダー Hey Hey♪」

この曲でも聴きながら、今週火曜深夜にフジで放送されるドキュメンタリー「少女と鉄道」でも見ましょう、ということです。