STAND BY ME / GOING UNDER GROUND

STAND BY ME

STAND BY ME

Going Under Groundを聴いていると、不思議と(いや、不思議でも何でもないですが)The Jamの"Going Under Ground"を聴きたくなってきます。熱く疾走する曲は大好きですよ。

テンポのいいギターロック・サウンドとセンチメンタルなヴォーカル、切ない歌詞が青春好きのハートを鷲掴みにするGoing Under Groundですが、こうして聴いてみるとここ最近の彼らは、ロックの純度はそのままに、ますますポップの純度を増しているように感じられます。その結果としてメロディーの透明度が増して、彼らの胸を締め付けるようなサウンドの威力はさらに強まり、えもいわれぬほどの素晴らしい曲に仕上がっています。

ポップの純度が増しているなというのは先に出たアルバム『h.o.p.s.』でも感じていたことなのですが、このアルバムでは未だ試行錯誤という状態で、一瞬で耳を奪われるような力のある曲は個人的にはあまりなかったように思います。それがこのシングルでは、疾走感溢れる青春ギターロックである「STAND BY ME」と抑え気味のビートと美しいハーモニーが気をひく「ムサシノ天使の詩」のどちらもが、一瞬で耳をとらえて放さないだけの力を持っています。

ポップの純度が増すということは、つまりは荒削りな部分が少なくなったということでもあるわけで、昔からのファンの中にはそこが物足りなく感じたりする人がいるかもしれません。ただぼくとしてはストライクゾーン真ん真ん中。気の早い話ですが、次のアルバムが楽しみで仕方がありません。

カップリング曲がかなり好みです。これがカップリングってもったいない、とか思ってしまいましたよ。