Free Style / 三浦大知

Free Style

Free Style

かつてFolderというグループでデビューして、天性の歌声を持った少年という感じで話題になった三浦大知(以前は三浦大地)のソロ作品。Folderを抜けたきっかけは声変わりだったそうで、当時と現在のヴォーカルの変化については賛否両方の意見があるみたいです。(なんかこの経緯、マイケル・ジャクソンっぽいですね)

本場アメリカのR&B系ソングライターを起用した曲の方もダンサブルでなかなかの出来なのですが、とにかく印象的なのはセクシーで伸びやかなヴォーカル。リズムの取り方がうまいので日本語詞が全く違和感なくメロディーにのり、艶やかなヴォーカルから感じられるソウルはR&Bの粘っこくセクシーなリズムに全く力負けしていません。本当にこのヴォーカルの力はすごいと感嘆するばかりです。

どちらかというと軽めの「Free Style」は、ハスキーな彼の歌とダンサブルなりズム、切なく印象に残るサビが魅力的。カップリングの「Be Shining」はもうちょっと黒っぽいノリではありますが、日本人受けしそうな歌い回しが多いのでこちらがシングルになっていてもおかしくなかった気がします。切ないメロディーやハスキーでソウルフルなヴォーカルはここでも健在で、本当に素晴らしいの一言。今年聴いた日本の音楽の中では確実に上位に入るお気に入り具合です。