新潟にて

これが昨日書いたもの。
ずいぶん間が空いてしまいましたが本日ようやく日本海近くにやってきました。今日は暑かった上に青海川という海に近い駅に降り立ち、浜辺で一時間ばかり潮風を浴びたというのに(夕暮れが素敵でした。牧水の「闇冷えぬいやがうへにも砂冷えぬ渚に臥して黒き海聴く」を文字通り実行したりとか)銭湯が見つからず風呂にも入れていないので非常に気持ちが悪いです。今は新潟にほど近い駅にいるのですが(これは携帯から)明日は朝から温泉を探そうかなという感じです。
今回の旅行はそんなに決まった目的はないのですが一応

  1. 少女と鉄道というドキュメンタリー
  2. 若山牧水の紀行文(みなかみ紀行など)
  3. 東日本なのでおくの細道

を参考に見てまわっています。若山牧水は幾山河越えさり行くかば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆくという教科書の定番詩歌を詠んだ人で、白鳥は哀しからずやという作品も有名ですが、同時に紀行文も多く残していて以前から大好きだったのです。松尾芭蕉は明らかにとってつけた感じですけど。
それに加えて車窓から気に入った景色を見つけるとふらふら列車を降りてしまうのでなかなか先に進みません。今週後半には北海道に入りたいのですが。
ちなみに歩きまわってばかりで音楽はまったく聴いていないのですが、列車が日本海と並走している間だけはベン・ワットのノース・マリン・ドライヴを聴きました。日本海のそばに出ると彼の音楽が聴きたくなります。湿り気のある冷たさとセンチメンタリズムが日本海に合うのでしょう。北海道(まだ行ったことがない)で彼の音楽を聴くこともまた楽しみの一つなのですが。それぐらいですね。こんなに音楽を聴かない生活はいつ以来かと…。
ということで携帯で書くのは大変でした…。