Van Dyke Parks / Discover America

Discover America

Discover America

ヴァン・ダイク・パークスというとビーチボーイズブライアン・ウィルソンとともに『SMiLE』に関わった人、というのが中学生の頃のぼくのイメージで、そうなると当然というか情けないことにというか『Song Cycle』の魅力はよく分かるのですが、『Discover America』以降はよく分からないのですよね。なぜあの面白い電子音楽への接近を止めてカリプソなんかに走ったのかと、当時は疑問に思っていました。

今はもちろんそんなことはなくて、この『Discover America』は大好きなアルバムの一つです。ユーモア、ウィットに富んだメロディーは相変わらずで、アレンジがガラリとカリプソに染まっているのですが、カリプソといってもヴァン・ダイク・パークス流の解釈が施されたものなので、ずいぶん耳馴染みがよいです。(他のカリプソの耳馴染みが良くないというわけではないですが)