芦原すなお 『青春デンデケデケデケ』

青春デンデケデケデケ (河出文庫―BUNGEI Collection)

青春デンデケデケデケ (河出文庫―BUNGEI Collection)

そういえばベンチャーズをはじめとした、サーフインストに夢中になった時期が、ごく僅かな期間でしたがぼくにもあります。中でもよく聴いたのが『Surf 'N' Drag』という、萩原健太さんが確か解説を担当していた素敵なコンピで、一曲目からジャック・ニーチェの「Lonely Surfer」の深いベース音に引き込まれ、一気に愛聴盤になってしまいました。デュアン・エディもマーケッツもすべてがかっこよかったのですが、中でもぼくが好きだったのはアヴァランシェスの「Ski Surfin'」という曲で、これはレコードだったら溝が擦り切れるほど繰り返し聴きました。ちなみにこのコンピの詳細は木村さんのサイト(ご無沙汰しています)に掲載されています。

このCDは、大学に入ったばかりの頃、他のCDと一緒に東京へ持ってこようとした際にバッグごと盗まれてしまって(夜行バスで熟睡できず、早朝の電車内で眠り込んでしまった…)、その頃から急速にサーフミュージックに対する気持ちは冷え込んでしまったのですが、今でも時々聴きたくなることがあります。

芦原すなおの「青春デンデケデケデケ」は、ロックの名曲にのせた青春小説。そういえば、これにある意味ではよく似た小説を読んだことがあります。

45回転の夏

45回転の夏

1994年に発売されたものなので、もしかすると「青春デンデケデケデケ」に影響を受けたところもあるのかもしれませんが、よく知りません。ただ、こちらも素敵な作品でした。個人的な好みを言えば、こちらの方が好きかもしれません*1。すでに生産は中止となっていますが、Amazonなら古本が手にはいるようですし、青空文庫の「45回転の夏」でも読むことができます。

あ、何の感想を書いているのかよく分からないですね。

*1:ちなみに著者は最初に挙げた木村さんのサイトの常連の方。