鈴木茂 / BAND WAGON

バンドワゴン

バンドワゴン

はっぴいえんどジョージ・ハリスンこと鈴木茂のソロアルバム。二大個性に挟まれつつ着実に良い曲を書くようになっていったギタリストで、バンド時代には発揮しきれなかった実力をソロデビュー作で思う存分見せつけた、というところが何ともジョージ。

当時実力派のセッションミュージシャンが集っていたロサンゼルスで録音されたこのアルバム。フュージョンの影響もあるような洗練された「砂の女」、はっぴいえんどをもう少しファンキーにしたような「八月の匂い」、ポップなメロディーと松本隆の繊細な詞、スライドギターを中心としたまとまりの良い演奏が見事にかみ合った「微熱少年」(松本隆の同名小説も昔読んだことがあります。内容は忘れましたが…)などを含む都会っぽさと田舎っぽさが同居したようなこのアルバムは、今聴いてもちっとも古びていなくて、いつも熱い気持ちにさせてくれます。。