台湾

今回の台湾旅行で一番楽しかったところ。雕象牙四層透花提食盒という象牙に糸彫り細工を施したものに感心していたら、そのそばに雕象牙透花人物套球というさらに緻密な細工がなされた品があってまた感心しました。これは透かし彫りされた球が16ばかり、入れ子構造になっているもの。一世代では到底完成し得ないようなもので、そこに注ぎ込まれた努力というか執念を想うとなんだか鳥肌の立つ思いでした。そして銅器、青銅器、陶磁器など。何千年も前に生きた人たちが使ったであろう青銅器をいざ目にするとやはり興奮します。精密な文様や、釉を施された色鮮やかな器も見応えがありました。残念だったのは、時間がなくてゆっくり見てまわれなかったこと。大急ぎで外に出たら、人だかりが。日本の力士さんがいました。

世界一高いビルだそうです。展望台は目のくらむ高さでした。

台湾の市場は、臭豆腐のせいか独特のにおいがあり、食欲が失せます。いろいろ見てまわった後で麺ものを食べました。

革命忠烈祠は日本でいうところの靖国神社にあたる施設だそうで、両施設とも衛兵が微動だにせず、まるで人形のように立っていました。瞬きすらしない、してはいけないらしいですがぼくは一人の衛兵さんが瞬きをする瞬間を目撃しました。そりゃあ瞬きぐらいしますよね。革命忠烈祠では一時間ごとに行われる衛兵交代式が観光名物になっているようでした。台湾でも、韓国などと同様徴兵制があって、男性は基本的に皆兵役の義務があります。中国との関係などいろいろあるのでしょうが、いずれにしてもぼくは徴兵制度のない国に生まれて幸せだと思ったのでした。

暑さにやられました。後半は意識が朦朧としてまっすぐに歩けないような状態でした。ほとんど何もみていません。

  • その他

蛙を食べました。鶏肉に似ているのですが、ぶよぶよしていてあまり好きにはなれませんでした。

今回は消化不良気味の旅となりました。連休中休む間がなく疲れていたこと、一緒に行った友人との趣味の違いがはっきりと出てしまったこと(故宮博物院とかは行く前から全く興味がないと言われてしまったので…)など。あと、ぼくのようにほとんど煙草を吸わない者からしてみると、煙草を我慢できない人との旅行というのはかなり気を遣って疲れます。でも以前はうまくやっていたわけなので、結局のところ消化不良な旅となった一番の原因は、月曜からの仕事を気にして無理することを極端に避けてしまったことにあるかもしれません。やっぱり旅行はちょっと無理をするぐらいが楽しいですよね。ということでまた無理な旅ができるよう、明日からまた仕事に精を出すことにします。