秋のなごみセレクト:曲目発表

01)Michael Nesmith "Release"

And the Hits... / Pretty Much Your Standard Ranch

And the Hits... / Pretty Much Your Standard Ranch

マイケル・ネスミスの『Pretty Much Your Standard Ranch Stash』はロック色が薄れてカントリーが前面に出ているため好き嫌いの分かれるアルバムだと思いますが、曲も演奏もすっきりとしていて、個人的には彼のベストアルバムに推します。秋半ばの哀愁漂うネスミスの歌と、ゆらゆらと漂うようなレッド・ローズのペダルスティールの相性がまた抜群です。


02)Tom Pacheco "Hello Grandpa"
Pacheco & Alexanderで発表したアルバムの評価が高いTom Pachecoのソロアルバム『The Outsider』より。深いところから響いてくるようなハーモニカとスティールの音色が耳に残ります。


03)井上陽水 「太陽の町」

二色の独楽

二色の独楽

LAで録音された井上陽水の5作目『二色の独楽』より。控えめに顔をのぞかせるレッド・ローズのペダルスティールに、異郷の地でばったりと旧友に出くわしたような驚きと懐かしさを感じます。


04)The Lovin' Spoonful / Never Goin' Back

ベスト

ベスト

The Lovin' Spoonful後半期のヒット曲。ジョン・セバスチャンの脱退直後にレコーディングされたアルバム『Revelation: Revolution '69』より。


05)Chilli Willi & The Red Hot Peppers "We Get Along"

ボンゴス・オーヴァー・バルハム(紙ジャケット仕様)

ボンゴス・オーヴァー・バルハム(紙ジャケット仕様)

イギリスのパブロックバンド、Chilli Willi & The Red Hot Peppersのアルバム『Bongos over Balham』より。マイケル・ネスミスは『Bongos over Balham』のプロデュース要請を受けてレッド・ローズとともに渡英し、レコーディングを視察した上で数曲のプロデュースを行っています。この曲はマイケル・ネスミスのソロ曲「Mama Nantucket」に近い味わいのあるカントリーロックに仕上がっています。


06)Joan Baez "Fountain Of Sorrow"

Diamonds & Rust

Diamonds & Rust

フォークの女王ジョーン・バエズが1970年代に発表した名盤『Diamonds & Rust』より。曲はJackson Browneの『Late For The Sky』より。風のように吹き抜けていくメロディーと後に残る寂しい余韻が印象的です。


07)五つの赤い風船 / ぼくは広野に

このたびめでたくCD化された五つの赤い風船の『五つの赤い風船 in U.S.A.』より。ロスのミュージシャンによるダイナミックで緻密な演奏が五つの赤い風船の楽曲に新たな魅力を与えています。勢いのある「これがボクらの道なのか」もいいですが、ここは秋らしく落ち着きのある「ぼくは広野に」をセレクトしました。


08)Michael Nesmith & The First National Band "Rose City Chimes"

Nevada Fighter / Tantamount to Treason

Nevada Fighter / Tantamount to Treason

マイケル・ネスミスが2曲目と思われるかもしれませんが、これは事実上レッド・ローズらで構成される「The First National Band」の曲。チャイムの鳴り渡る町の光景が目に浮かぶ、楽しい曲です。


09)Brewer & Shipley "Lady Like You"

Weeds & Tarkio

Weeds & Tarkio

以前keiさんもセレクトされていたBrewer & Shipleyですが、彼らの『Weeds』にはレッド・ローズも参加しています。カントリータッチのほのぼのとした魅力にあふれていますね。


10)David Bromberg / Mr. Blue

Midnight on the Water

Midnight on the Water

ここらでしっとりと、David Brombergのアルバム「Midnight on the Water」より。穏やかな歌と演奏に心癒されます。


11)John Phillips / Down The Beach

John the Wolfking of La

John the Wolfking of La

ママス&パパスのジョン・フィリップスが発表したソロアルバム『John, The Wolf King of L.A.』より。全体的に抑え気味で謙虚な歌とアレンジが素敵です。ママス&パパスのラストアルバム『People Like Us』に近いものがあるかもしれませんね。


12)B.W. Stevenson / A Touch Of Pennsylvania

Lead Free: Bw Stevenson

Lead Free: Bw Stevenson

B.W. Stevensonのアルバム『Lead Free』より。

以上、裏テーマは「(レッド・ローズの)ペダルスティールが聴ける曲」でした。