アメリカン・グラフィティ

アメリカン・グラフィティ ― オリジナル・サウンドトラック

アメリカン・グラフィティ ― オリジナル・サウンドトラック


とりあえず今月は最低3件は何かを書くという目標で。

最近はジミー・ロジャースやハンク・ウィリアムスのような、古いカントリーミュージックばかり聴いていたので、漫画喫茶で読み返した『20世紀少年』なんかに影響されて久々にジャカジャカしたロック(こんな言い方をしている時点で何かおわってるような…)を聴くとちょっと身構えてしまうところがあります。

そこで少しずつ耳を慣らしていこうと、まずは1950年代から1960年代前半のポップスやロックンロールを集めたコンピレーションを聴いていました。ちなみにいちばんよく聴いていたのはダニー&ザ・ジュニアズ。まあ「At The Hop」と「Rock 'n' Roll Is Here To Stay」ばかりなんですが。あとデュアン・エディとかチャビー・チェッカーとか。今気付きましたけど、「At The Hop」もデュアン・エディもチャビー・チェッカーの「Let's Twist Again」も、ジャン&ディーンの「Philadelphia.PA.」でパロディとして使われていた曲ですね。この曲は他にもボビー・ダーリンとかドン&フィル(エヴァリー・ブラザーズ)とか、ロックンロールのパロディで埋め尽くされています。

そんなこともあって、久々にオールディーズ青春映画の『アメリカン・グラフィティ』を見返しました。いや、思わず駄作との評もあるアメグラ2のDVDまで注文してしまいました。音楽を飾りのようにちりばめた映画や小説は苦手と言いながら、大好きな映画が『アメリカン・グラフィティ』なんだから世話ないです。

でもこの時代…50年代から60年代にかけての音楽って、とびきりロマンチックな曲が多かったりするんですよね。『アメリカン・グラフィティ』でも、後にリンゴ・スターがカバーしてヒットしたJohnny Burnetteの「You're Sixteen」とか、The Crestsのあまったるい「Sixteen Candles」とか、Flash Cadillac & The Continental Kidsの「She's So Fine」とか、甘い曲が使われています。そうそうビーチボーイズ初期のアルバム曲に「Little Girl (You're My Miss America)」という曲があってこれが結構いい曲なのですが、「She's So Fine」も同じような雰囲気があっていいです。こんな曲が映画のワンシーンで使われたら、そりゃあ感激したりもします。