Brian Wilson / That Lucky Old Sun

That Lucky Old Sun (W/Dvd)

自転車が好きな人がいて、一緒に走ろうと勧められたのでぼくも自転車を買うことにしたのですが、いいものが見つからないままふらっと立ち寄ったディスクユニオンで聴きなれた歌声が…。ブライアン・ウィルソンの新作が出るという話を発売日当日に知るというのは今まで一度もなかったことで、己の怠惰と余裕のなさを恥じるばかりです。

などということは脇に置いて、それでもブライアン・ウィルソンの音楽は未だに一瞬にして人をとりこにしてしまう魅力にあふれています。店内で流れていたのは「Good Kind Of Love」と「Forever She'll Be My Surfer Girl」の2曲で、この2曲を聴きながらあまりの素晴らしさにその場に立ちつくして聴き入ってしまったのですが、でも本当にこのアルバムはどれだけ賛辞を尽くしてもなお足りない素晴らしいアルバムなのです。ブライアン・ウィルソンの声が、歌が、メロディーが、胸に迫ります。思わず涙腺もゆるみますし、こんなものをライブで聴いてしまった日にはもう真っ直ぐに立って前を見つめてはいられないでしょう。明らかに時も場所も越えた普遍性を持つポピュラーミュージックを、未だに生み出し続けているブライアンはただただ凄いのです。いや、本当に素晴らしいアルバムです。こういうお節介は好きではないですが、今回は購入を見合わせようかなあとか考えているファンの人がいるのであれば、せめて試聴だけでもして考えればいいと思います、とアドバイスしたくなってしまいます。いや、ほんと素晴らしい。

ちなみにこのアルバムの内容は、昨年からライブで先行して演奏されています。むしろライブが先でスタジオでの制作が後なのでしょう（たぶん）。このライブと、各曲の具体的なレポートは萩原健太さんのHP（http://knbp.asablo.jp/blog/2007/09/19/1808983）で取り上げられています。