保坂和志 / カンバセーション・ピース

カンバセイション・ピース (新潮文庫)

カンバセイション・ピース (新潮文庫)

初夏の頃に購入して以来何度も読み、何冊か買っては周りの人にも読ませた作品。作者の小説のほどんどは、何も(大きな事件や恋愛のような出来事は)起こらないものであり、一つ一つの言葉やそれらの積み重なりから湧き上がるイメージを楽しむものなので、「カンバセーション・ピース」というのはまさにその通りという感じがします。そしていつもの通り猫が出てきます。可愛らしい。この人の小説を読むと猫と暮らしたくなるのでいけませんねぇ。