パウサニアス / ギリシア案内記

ギリシア案内記〈上〉 (岩波文庫)

ギリシア案内記〈上〉 (岩波文庫)

なんだか最近またギリシアやローマに関連した本をいろいろと読み返しています。今週はパウサニアスの『ギリシア案内記』。2世紀に書かれたギリシアの観光案内記です。写真や註、地図などが充実していて、文章を読みながら地図で位置を確認したり写真にじっと目をこらしたりしているうちに、気がつけば意識だけは遠い昔のギリシアにタイムスリップ…するといいですが。

ちなみに岩波文庫から出ていた『ギリシア案内記』の上下巻のセットは全訳ではなく、原書のうち1巻、2巻、10巻を収めたもの。旅行記で思い出しましたが、そういえば中央公論新社刊のイブン・バットゥータ旅行記『三大陸周遊記』も抄訳なんですよね。これは東洋文庫かどこかで全集が出ていましたが、あれは気軽に手元に置けるものではないので買うならこの抄訳版しかないのですが。でも訳文は素敵で読みやすいんですけどね。